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SNS集客&販促をするなら、アカウントの個性を育てるべき
SNSで企業アカウントを作ったとしても、何の方向性も定めずに担当者が漠然と更新しているだけでは、SNSによる集客や販促を見込むことはできません。
重要なことは、「企業アカウントの個性を育てること」です。そして、ツイッター・インスタグラムなどのSNSのプラットフォームによっても、個性の作り方は変わってきます。
ツイッターの企業アカウントを運用する場合
企業のSNS担当者がまず覚えておくべきことは、ツイッターは「カジュアルにユーザーと交流する社交場」であるということです。中には、単純に企業のPR情報のみを配信するだけのアカウントも見られますが、そのようなアカウントはユーザーからの支持を得ることはできません。
ツイッターの企業アカウントを運用する場合には、「ユーザーと同じ目線で投稿する」ことを意識すべきです。また、ユーザーからのリプライ(語りかけ)があれば、丁寧に、かつカジュアルに接することも大切だと言えるでしょう。
「今日はツイッターで話題の○○食べたましたよ」
「最近ネットでよく見る芸能人の○○さんって可愛い/かっこいいですよね」
「今朝の台風の影響で遅刻しそうになったけれど、皆さん大丈夫でしたか?」
など、ツイッターやニュースなどで話題になっている流入につながりそうなトレンドワードを盛り込みつつ、あくまでも日常的な何気ないツイートをすることで、ユーザーの共感を獲得することができ、人気につながります。
それによって、「企業アカウントなのにカジュアルなつぶやきだから気になる」「この企業アカウントのつぶやきは面白いし共感できる」と感じてもらうことができ、ユーザーに興味を持ってもらうことができます。
ツイッターの企業アカウントを運用する場合は、「世の中のトレンドを話題にして流入を獲得しながら、親近感を演出して個性づくりをしていく」ことが大切であると言えます。
インスタグラムの企業アカウントを運用する場合
インスタグラムの企業アカウントを運用する場合には、ツイッターとは異なる観点が必要です。ツイッターが社交的なコミュニケーションの場所であるとすれば、インスタグラムは綺麗なものを見せ合う展示場のような場所です。
「インスタ映え」や「フォトジェニック」というトレンドワードがありますが、インスタグラムを利用するユーザーは思わず目をとめてしまうような綺麗な写真・動画投稿を好みます。
そのため、インスタグラムの企業アカウントを運営する場合は、「インスタ映え」「フォトジェニック」を意識した投稿をする必要があります。加工なし、工夫なしの見栄えのしない写真投稿はNGであることを覚えておきましょう。
また、インスタグラムではハッシュタグの利用も非常に重要となります。インスタグラムで人気のある企業アカウントは、ハッシュタグを有効に利用してフォロワーを増やし、SNS集約や販促につなげています。
▼ハッシュタグとは?
投稿に「#○○○」というようにシャープとキーワードを組み合わせた単語をコメント欄に入力して投稿することで、簡単にインスタグラム上のキーワード検索リンクにカテゴライズさせることのできる機能です。
インスタグラムのユーザーはハッシュタグを利用して自分の興味がある話題を検索する傾向があるため、ハッシュタグは企業アカウントでの投稿でも積極的に利用したい機能となっています。
ツイッターでSNS集客&販促するなら参考にすべきアカウントを徹底考察
それでは、ツイッターで人気の高い企業アカウントをチェックしてまいりましょう。今回は、ツイッター上でも屈指の人気を誇る企業アカウントである「シャープ株式会社」のツイッター運用方法を徹底考察してまいります。
シャープ株式会社 公式アカウント
参考:https://twitter.com/SHARP_JP
ツイッターで最近非常に人気の高い企業アカウントとして、シャープ株式会社の公式アカウントがあります。2017年12月現在で、フォロワー43万8千人以上、1ヶ月に1億インプレッションを稼いでいる
(参考:https://twitter.com/SHARP_JP/status/944102525128531969)という驚異的な人気を誇っています。
シャープ株式会社といえば、電気製品メーカーでどちらかといえば硬いイメージがあります。しかし、シャープ株式会社のツイッターアカウントは「中の人(ツイッターアカウントを運用する担当者)」が非常にカジュアルなキャラクターで、強烈な個性を作り上げています。
ニュースなどの時事ネタツイートや、ツイッターでバズっている(人気のある)ワードに関するツイート、話題のハッシュタグを活用したツイートを効果的につぶやいており、企業のSNS担当者がアカウント研究するならば、必ずチェックすべき企業アカウントです。
たとえば、上記でご紹介したような技術を用いているツイート例として、2017年12月22日に投稿されたツイートをご紹介します。引用文は原文そのままです。
“苦々しいことに、毎年クリスマスが近づくにつれ、訪れる人が急増するページがあります。それがヘルシオのレシピページ。「ヘルシオ パーティ レシピ」とかいって、必要に迫られた多くの人が検索するわけです。”
参考:https://twitter.com/SHARP_JP/status/944104265961705472
こちらのツイートは、たったひとつのつぶやきで、以下の3つのポイントを同時に押さえています。
・自社商品であるウォーターオーブン「ヘルシオ(http://healsio.jp/)」の話題をさりげなく盛り込んでいる
・クリスマス前のパーティが行われる時期に合わせて、「クリスマス」という季節トレンドワードを盛り込み、調理ができる商品である「ヘルシオ」をPRしている
・「苦々しいことに」「必要に迫られた多くの人が検索する」など、普段は「ヘルシオ」のページにアクセスがほとんどないような雰囲気を出し、自虐的な話題にして笑いを誘っている
このように、何気なくつぶやかれているように見えますが、シャープ株式会社のツイッターアカウントのツイートはかなり高度に考え抜かれていますので、企業のSNS担当者の方はぜひとも研究してみてください。
インスタグラムでSNS集客&販促するなら参考にすべきアカウントを徹底考察
それでは、インスタグラムで人気の高いアカウントとは、どのようなテクニックを利用しているのでしょうか。インスタグラムの企業アカウントで人気の高い「Tasty Japan」についてみていきましょう。
Tasty Japan
参考:https://www.instagram.com/tastyjapan/
「Tasty Japan」は、2017年12月時点でインスタグラムのフォロワー295万人以上を獲得している驚くべき人気を誇るアカウントです。こちらのアカウントでは、「見て幸せ、作って楽しい」をテーマとした料理動画や写真を中心にインスタグラムに投稿しています。
「Tasty Japan」は料理情報に特化したコンテンツとして、インスタグラムにおけるアカウントの個性と世界観を確立しています。インスタグラムで企業アカウントを運用する場合には、「Tasty Japan」のようにエッジの立ったコンテンツの特色を全面に出すと、世界観の統一につながり、インスタグラムのフォロワーの獲得・増加にもつながります。
「Tasty Japan」から学べる点としては、そのほかにも以下のようなポイントが挙げられます。
・投稿動画および写真は斜め45度または真上からのアングルに統一されており、投稿コンテンツ全体が美しく整理されて見える
・単に動画や写真を投稿するだけでなく、詳しいレシピテキストを丁寧にライティングしてコメント欄に表示させている
・すべての投稿に「料理を作ったら#tastyjapanをつけて投稿してくださいね」と記載されており、オリジナルのハッシュタグを指定して、インスタグラム上での口コミ拡散を狙っている
このように、「Tasty Japan」は料理に特化した企業アカウントではあるものの、バイラルに広がってSNS集客&販促につながる「バズるコンテンツ」を展開するヒントが散りばめられています。企業のインスタグラム担当者の方はぜひとも研究してみてください。
まとめ
今回は、ツイッター・インスタグラムそれぞれで人気のある企業アカウント2つを徹底分析し、人気の出る投稿を行うための秘訣を探ってまいりました。
ツイッター・インスタグラムでは投稿内容の研究をするのはもちろんのこと、各投稿およびハッシュタグからの流入状況や、フォロワーの属性を分析することも大切です。
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